専業主婦の社会復帰に求められるものとは?経験・資格・学歴は必要?
社会復帰を目指す専業主婦には、気がかりなことがたくさんあるものです。もしかしたら「社会復帰のためには学歴や資格、経験はどれぐらい必要なの?」と不安に思っている方もいるのではないでしょうか。
専業主婦という職歴のブランクを覆すには、やっぱり有利な材料を揃えて挑みたいもの。けれど、学歴や資格、経験はどれぐらい社会復帰の役に立つ物なのでしょうか?
というわけで、今回は社会復帰の際に学歴・資格・経験がどれだけ重視されるかまとめてみたいと思います。
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学歴は重視されないとはいえ、低すぎると選択肢は狭まる
新卒の時は一番と言ってもいいほど重視される学歴ですが、再就職の時にはあまり学歴は重視されません。
学歴による有利・不利は、卒業してからの年数が経てば経つほど無くなっていき、逆に経験が重視されるようになります。
特に専業主婦ともなれば、ブランクもあるので学歴より以前の経験を見られることになるでしょう。
とはいえ、やはり低すぎるのは不利です。
最低でも高卒以上を求める求人は多いため、もし中卒であれば、高卒認定を取ることが社会復帰の選択肢を増やす一番の方法となるでしょう。
高卒認定試験とは?
一言でいって、高卒と同等の学力を有すると認めるという国家試験です。以下、文部科学省より引用。
高等学校卒業程度認定試験は、様々な理由で、高等学校を卒業できなかった者等の学習成果を適切に評価し、高等学校を卒業した者と同等以上の学力があるかどうかを認定するための試験です。合格者は大学・短大・専門学校の受験資格が与えられます。また、高等学校卒業者と同等以上の学力がある者として認定され、就職、資格試験等に活用することができます。
資格の重要度は志望職種による
資格の有無は志望職種により、重要度が変わります。
たとえば看護師として復帰したいなら看護師の資格は絶対に必要ですし、運転免許を持たない人間が配達の仕事をするのは無理です。
経理事務を目指すなら日商簿記2級以上を求める会社が多いですが、会社の規模によっては3級でOKな所や、未経験者でも可というところも少なくありません。
販売であれば販売士を持っていると一目置かれますが、資格の有無よりも経験や適正の方が重視されます。
もし絶対に就きたいという職種があるのなら職種に合わせた資格を持つ事は有利に働きますが、「とにかく社会復帰のために何でも良いから勉強して資格を」という考えは逆に社会復帰への回り道になりかねません。
経験・資格・学歴のなかで一番重視されるのは経験
経験・資格・学歴のなかで、おそらく、専業主婦の社会復帰の際に一番気にされる点は経験でしょう。
今まで何をやってきて、どのように働いてきたのか。そしてこの先どのように働いてくれるのか。雇う側からすると、それは学歴よりも資格よりも大事なポイントです。
もちろんこの経験は、専業主婦をしていた時期の経験も含まれます。専業主婦をやって身についたこと、考えたこと、体験したことは、社会復帰するあなたの強いアピールポイントにもなり得ます。
大事なのは経験・資格・学歴だけではない
と、ここまで経験・資格・学歴と挙げて来ましたが、この3つよりも大事なものはまだあります。
それは社会復帰したいと思うあなたの強いやる気です。
考えてもみて下さい。高学歴で資格持ちで経験があっても仕事をしっかりやらない人を誰が必要とするでしょうか?
逆に言うと、強いやる気は経験・資格・学歴を凌駕することも有り得るのです。
また社会復帰には就きたい仕事に対する資質、仕事適正、性格なども影響してきます。例え未経験でも自分にマッチした仕事であれば、社会に出て活躍することは難しくありません。
「経験が、資格が、学歴が」と不安になるよりも、自分は何がしたくて、何に向いているのかをまずは考えてみませんか?前向きに、建設的に考えていけば、社会復帰への不安はより薄れるはずです。